介護施設での会話に役立つリサーチ術

高齢者向けの介護施設で活躍する場合、多くの年配の方々と接する事になります。これから、高齢者の数がどんどん増えていくことから、介護施設以外でも高齢者と接する機会が増えていくことでしょう。あまり年配の人たちと接した経験のない若い人は、接し方に戸惑いがちです。そこで高齢者と接する際の対応法の理解が求められます。

もし年配の方たちと良好な関係を築きたい時、その年代の人たちがどのような事に興味を持っているのかについてリサーチすることが必要になります。相手と会話を成立させるためには、ある程度の予備知識があった方が有利です。年配の方々がどのような興味があるのか、仕事のために調べておいて損はありません。情報収集のための手段として、高齢者向けの雑誌や書籍に目を通すといいでしょう。これらの情報源から基礎的な知識を集めるだけでも、介護施設内での年配の方々と話すきっかけのネタを多く仕入れることができます。

その他にも、介護の仕事を通じて積極的に年配の人たちと会話を交わし、直接年配の方々から情報収集することも方法の一つです。実際に年配の方たちと話してみると、同年代の友人との会話では得られないような新しい世界が見えてきます。高齢の人たちがどのような事を普段から考えていて、さらに興味を持つものにはどのようなテーマであるかについても、自然と理解ができます。介護の仕事に備えてのこのような地道な情報収集は、仕事の中で役立つ事はもちろんの事、介護スタッフ自身の成長にもつながります。物事を見る視野がこれまでよりも広がって、世の中の多くの事に関心を持てるようにもなるでしょう。

コミュニケーションという点では、男女どちらかというと女性の方が得意な気がします。女性たちがカフェで何時間も話し続けるように、多くの人が何気ないお喋りが好きだからです。それに比べて男性は、必要なことだけ伝えられれば良いという傾向の人が多いように感じます。そうした自覚がある方は、ぜひ情報収集をしたり、身近なお年寄りの輪に入ったりしてみるといいでしょう。男女の傾向の話しをしましたが、ただお喋りなだけで、相手に合わせられないと意味はありません。もし介護施設で働くなら、男性も女性もネタをリサーチしておいた方がいいでしょう。